【美術展】プーシキン美術館展ー旅するフランス風景画
pushkin2018.jp
行って来た。
ロシアのプーシキン美術館からフランス発の風景画を技法の変化を交えながら展示していた。
見ていて癒される風景画が沢山ですごくよかった!
時代や画家によって手法が違うので、風景画っていっても幅が広いのだなあと思った。
印象に残っている絵を以下にいくつか挙げる。
ユベール・ロベール《水に囲まれた神殿》
廃墟と化したローマ時代の神殿がほぼ水に浸かっているような絵。ゲームのイメージボードみたい超かっこいい。オタク趣味の私の心に響きまくりました。
画家のユベール・ロベールさんは他にも同様の廃墟絵を沢山描いているのだけど、日本語でざっと探しただけでは画集等見つけられなかった。欲しい。
twitter.com【 #プーシキン美術館展 作品の旅vol.8】
— おじさん@プーシキン美術館展【公式】 (@pushkin2018) 2018年3月15日
ローマ滞在の経験をもとにノスタルジーたっぷりに描かれた《水に囲まれた神殿》。廃墟ブームの先駆けかも。…おや、よく見ると一生懸命に犬かきしてる!絵のどこにいるか会場で見つけてみよう!
ユベール・ロベール《水に囲まれた神殿》(部分)1780年代 pic.twitter.com/obAUg3QjVp
アンリ=ジョゼフ・アルピニー《女性のいる森の風景》
twitter.com【#プーシキン美術館展 作品の旅vol.21】
— おじさん@プーシキン美術館展【公式】 (@pushkin2018) 2018年6月6日
新緑まぶしい森の中、水辺に女性が立っています。なんということのない情景ですが、一瞬で絵の中に心誘われてしまうのは、画家が #コロー の影響を受けているせいもあるかもしれません。
アンリ=ジョゼフ・アルピニー《女性のいる森の風景》1870-1880年代 pic.twitter.com/S2O4FVVTto
出先で自然成分が多い場所に行くと、太陽の光が木で軽く遮られて全てが緑色になることがあるけど、そういう瞬間を思い出した。俺は森の中に居るぞ!!!
よく見てみると筆のタッチ(?)などがぼやけてて、細かく書き込まれているわけではないのに驚いた。素人からはどやって描いたのかも見当がつかない。
アルベール・マルケ《パリのサン=ミシェル橋》
twitter.com【#プーシキン美術館展 作品の旅vol.2】
— おじさん@プーシキン美術館展【公式】 (@pushkin2018) 2018年1月30日
こちらはパリのサン=ミシェル河岸にあった画家自身のアトリエの窓から眺めた風景が描かれた作品。橋の上を行き交う馬車や車の音が聞こえてきそう。…あれ?JR御茶ノ水駅近くの景色に似てません?
アルベール・マルケ《パリのサン=ミシェル橋》1908年頃 pic.twitter.com/GkfknFnJ9D
色合いがオシャレで好き。描かれているものはみんな簡略化されているのに写真を見ているような印象がある。特に右下あたりの川に移った橋の描写が大好き。
クロード・モネ《陽だまりのライラック》
twitter.com【#プーシキン美術館展 作品の旅vol.13】
— おじさん@プーシキン美術館展【公式】 (@pushkin2018) 2018年4月16日
ピクニックに最適な季節がきましたね!満開のライラックの下でくつろぐのは、モネの妻カミーユと息子ジャンの乳母とおぼしき女性。大胆な筆致で、人物が光の斑点に溶け込むかのように捉えられています♪
クロード・モネ《陽だまりのライラック》1872-73年 pic.twitter.com/MFwtVfopMs
木漏れ日の表現がすすっすすすごく好き。人物の上にぽんぽんと明るい色が置かれているだけで、さわやかな太陽の光が想像できて気持ちのいい絵だと思った。
オーディオコメンタリーはプーシキン美術館の解説等々はみだし情報も多く聞けて豪華だった。
図録は装丁が凝ってて可愛いし、解説も豊富でとっつきやすい印象(まだちゃんと読めていない)。出展された風景画で題材となった風景の写真とか、おすすめ書籍(一般向けの本)まで乗っていてかなりカバーが効いているように思う。