遺乞いの場

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【本】機械学習&ディープラーニングのしくみと技術がこれ1冊でしっかりわかる教科書

機械学習ディープラーニングの入門書。人工知能に関する知識ベースが「そもそも人工知能ってなんだろ」くらいでも読み進められる。実歳の活用例よりアルゴリズムの解説の方が紙面を割いているので、技術方面に協力がある人向けだ。

特別専門知識のない読者でも読めるように作られているからか、手法や関数の解説はごく簡単であまり折り下げられていない。
別の分野でプログラマやってる人か、自身の仕事に機械学習を取り入れたり人が初めの一歩として読むのによいと思った。

説明するにあたり人工知能研究の歴史を解説しているページがあったが、「人工知能関連の技術はソフトやハードが普及するにしたがって人工知能として意識されなくなっていく」という話が面白かった。

将棋の棋士人工知能の対戦は人工知能の存在がクローズアップされるが、すでに一般に普及してるビデオゲームのCPUはAIと呼ばれどあまり人工知能として意識しないようなものだろうか。
今特別な視線を向けられている自動運転や医療分野の人工知能活用なども、ただの機能になってしまう日がくるかもしれない。何かが特別なものでなくなって生活の中に溶け込んでいくのは人類の所持アイテムが増えたみたいで楽しい。