【資料】ルネサンス期の女性の服装
ルーベンスbotがルネサンス期の画家ハンス・ホルバインを取り上げており、女性の肖像から服装がよくわかるのでメモ。
Jane Seymour, who always looks a bit dreary in spite of her A++ wardrobe, but Henry loved her. She did produce a son, after all! Painted in 1536 by Hans Holbein, whose day is today. pic.twitter.com/lU8WVB4DQC
— Peter Paul Rubens (@PP_Rubens) 2019年7月14日
3/3 In painting Jane's portrait, Hans Holbein pulled out all the stops in representing textiles & jewels. He could do that just as well as later Tudor painters! pic.twitter.com/XeP0144NHW
— Peter Paul Rubens (@PP_Rubens) 2019年7月14日
Anne of Cleves looked deceptively attractive in this portrait in 1539. At least, it fooled Henry VIII into agreeing to marry her. Not for long! Never trust a fully frontal portrait! By Hans Holbein, whose day is today. pic.twitter.com/TmInytjUH4
— Peter Paul Rubens (@PP_Rubens) 2019年7月14日
(好き)
2/2 Elizabeth, Lady Rich. Rather haughty. Drawn by Hans Holbein, whose day is today. pic.twitter.com/yQnF5tW0cp
— Peter Paul Rubens (@PP_Rubens) 2019年7月14日
3/3 Thomas More's whole family. Fantastic study for (alas!) now lost painting by Hans Holbein. So unusual as a family portrait, but then, this family was unusual too. pic.twitter.com/BjIz3eH6vV
— Peter Paul Rubens (@PP_Rubens) 2019年7月14日
Little side-eye there from Elizabeth, Lady Vaux, in 1536. Get the feeling that Hans Holbein enjoyed her. It's been his day today. pic.twitter.com/BdgqqDTm9H
— Peter Paul Rubens (@PP_Rubens) 2019年7月15日
2019/7/20追記
Catherine of Aragon with her pet monkey. The most fun she ever had! Painted in 1525 by Lucas Horenbout, whose day is today. pic.twitter.com/HuJXfh0X8p
— Peter Paul Rubens (@PP_Rubens) July 18, 2019
他の人が描いたもの。
Sir Thomas More, 1527. A complicated character, here brilliantly portrayed by Hans Holbein whose day is today. pic.twitter.com/ZXFIcAj5nE
— Peter Paul Rubens (@PP_Rubens) 2019年7月14日
※番外:女性の肖像ではないけどかっこいいので。
【美術展】クリムト関係の美術展とか
クリムト関係の美術展が沢山開催されているので行ってきた。
本
- 作者: 海野弘
- 出版社/メーカー: パイインターナショナル
- 発売日: 2018/07/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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クリムトの作品をカテゴリ別にフルカラーで収録している。関連人物や世紀末ウィーンの解説もあり、分離派関係者の作品も載っていて予習復習にぴったりだった。ただ解説がちょっとポエミーで感想じみてる。
ウィーン・モダン
artexhibition.jp
都市ウィーンをメインテーマにして世紀末ウィーンの都市計画や分離派の活動を絵画・建築・家具などあらゆる芸術作品を通じて紹介していた。
分離派関連を包括的に解説しているので全体を把握できてよかった。
世紀末ウィーンのグラフィック
mmat.jp
分離派の機関紙やポスター、同時代の図案集や版画など大量のグラフィックが展示されていた。6
目黒区美術館には始めて行ったが、雰囲気よくてかっこよい美術館だった。
クリムト展
klimt2019.jp
クリムトの作品を中心に展示していた。
クリムトメインに絞ってるからか、作品ボリュームは他に比べて少なく感じた。自分はクリムト作品は黄金系の絵画やグラフィックデザインが好きなのでメインのユディトⅠやヌーダ・ヴェリタス、ベートーヴェン・フリーズだけでまあいいかなと思った。
【本】Oracle関連本3冊
なんとなく寄った本屋で衝動的に表紙買いしたOracle関連本の感想を書く。(技術書は表紙買いするものではないと思う)
自分はアプリケーション開発者寄りだがコーディングとしてSQLを書く機会はゼロで、たまに性能調査に使うデータを取得したりするだけなので、なんでOracleの本買ったんだ?って思いながら読んでいた。
Oracle SQLチューニング
パフォーマンス改善と事前対策に役立つ Oracle SQLチューニングSQLチューニング (DB SELECTION)
- 作者: 加藤祥平,中島益次郎
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2011/12/20
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浅く広く要点が纏めらてているが、それぞれの詳細はあまり掘り下げられない教科書的な本だった。
SQL実践入門
SQL実践入門──高速でわかりやすいクエリの書き方 (WEB+DB PRESS plus)
- 作者: ミック
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2015/04/11
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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私の中で説明めっちゃうまいマン認定されているミックさんの本なので説明がうまいです。今回読んだ3冊の中で断トツにわかりやすかった。
前程知識と具体的な例を用意してくれるので、SQLの基礎知識があればつまづかないと思う。ただし後半はちょっと進んだSQLの文法(ウィンドウ関数、サブクエリ等)知識がある前程に感じた。
【美術展】ロマンティックロシアなど3つ
企画展を3つはしごしたので簡単にメモ。(大分前なのでわすれている)
ロマンティックロシア
bunkamura開館前に到着したので近くのローソンでウィーンモダンの前売り券を購入したりしてた。(寒かった)
ロシア絵画を集めた展覧会なので知らない画家ばかりだったけど、ぱっと見てきれいで写実的な絵が多かった。とくに風景画がきれいだった。子供がかわいい絵も多かった。
【本】世にも奇妙な人体実験の歴史
- 作者: トレヴァー・ノートン,赤根洋子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2012/07/06
- メディア: 単行本
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タイトルの人体実験というワードから、マッドな研究者が被験者を痛めつける図が浮かびそうだが、人体実験といっても医者や科学者・開発者本人が被験者となる「自己実験」を取り扱った本である。(研究者=被験者が痛めつけられていることは変わりないが)
なお原題はSmoking Ears and Screaming Teeth『煙を吐く耳、悲鳴を上げる歯』(訳者あとがきより)で、本文を読むとなるほどね!と納得できるしゃれたタイトルだ。
邦題では「歴史」とあるが、実際は章ごとにその分野で行われた自己実験を語っており、(巻末に向かうに連れて時代は下るが)歴史を追っている本ではない。医療、食事・栄養、寄生虫、放射線、兵器、乗り物、サメ(堂々の単独章)など、全17章で対象となっている分野は多岐にわたる。
著者は元々海洋生物学を専門としていた研究者で、引退後にポピュラー・サイエンスの執筆業をしているとのことで、専門家の物語を一般向けに大変わかりやすく解説してくれている。
本文ではその技術の基本的な話や、自己実験者のプロフィール、実験にいたるまでの経緯などの事前情報が書かれているので置いてきぼりになる事はない。また、書きかたもたまにジョークが入るくらいで茶化すような要素はなく、割と淡々としているので悪趣味感はほぼない。
取り上げる実験の大半は被験者が生還しており、エグい描写もないのでグロ苦手でも問題ないと思う。(ただし痛そうな話がダメだったら避けたほうが無難)
取り上げられる自己実験者はあらゆる理由で実験に及んでいる。たとえば第一章に登場する18世紀イギリスの医師ジョン・ハンターである。外科医として有名な人物だが、ダーティーな方法で解剖の献体を入手していた事でも知られる。(この人については型破りストーリーが色々ありそうで気になるので機会があれば別途調べたい)
当時としては珍しい実験主義者だった彼は、淋病と梅毒は同じ病気で、進行具合によってそれぞれの症状がでているという仮説を立て、それを自分の身体で実験した。
一章は解剖学に関する説明などにかなりの分量が割かれているのでこの部分の記述はすごくアッサリしているのだが、梅毒の危険性は良く知られていた時代だったのに、医者本人が自ら感染するとはどういう心理なのか?と大変戸惑う。
著者はハンター自身が被験者となった理由について、1.梅毒にも淋病にも感染していない必要がある。2.部位が部位なので頻繁に観察できる相手は限られる。の2点を挙げており、確かに条件に当てはめれば本人が被験者になるしかなさそうだけど、ハンター先生!仮説が証明されると同時に自分も感染なさりますが!??と思わざるを得ない。
研究者達が自身にダメージが想定され、時に不可逆な事態になりかねないのに実験に挑んだ心理が未だにのみこめないが、あとがきでの解説などを参考にすると「専門知識のある自分が被験者になれば反応の解析がすぐできるし、有事に対処できるから」といった考えもあったそうだ。
彼らは自分の行く末がわからなくなるような狂気に駆られていたわけではなく、研究者として合理的に考えた結果「他の人にやらせるわけにいかないし、俺でいいじゃん。」となったのかなと考えると、命は大事になされよ…と感じると同時に、彼らの勇敢さ(?)のおかげで自分の豊かな生活があるのだと思って感謝しようと思った。
【本】万能人の人生を追う「神のごときミケランジェロ」
- 作者: 池上英洋
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2013/07/30
- メディア: ムック
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ド素人の自分がミケランジェロの作品を見てもやっぱり「神か?」と思うので、神のごときと呼ばれるのはまさにぴったりだなと思う。
今回はミケランジェロと理想の身体 ‐ 国立西洋美術館に行く前に、彼の作品とか生涯を追ったことがなかったので予習しとこうと思って読んだ。
ミケランジェロの人生をいくつかのセクションに分け、その時期の彼の足取りを追いながら代表作や周辺の出来事を見ていく。
結構なページ数を作品の写真が占めていて、主要な作品の場合は1作品で数ページ丸々使ってオールカラーで掲載されている。
テキストは簡潔だけど伝えたい部分をおさえた語り口で読みやすい。ユーモアもあって教科書的雰囲気はまったくなく、ミケランジェロや周辺の人々のちょっとしたエピソードにも親しみを感じる。
文章ボリュームが抑えられているので挫折する心配はない。
サン・ピエトロ大聖堂改装は好きなエピソードの1つで、工事が進まない中で建築主任が次々変わり(死亡による交代なので仕方がないのだが)方針も変わりでグダグダしていたところ、主任を引き受けたミケランジェロは計画をばっさり切り替えて軌道にのせた。ミケランジェロのプロなコスト意識を持ってるところ好きである。(めちゃ帳簿つけてたらしい)
用語の解説などはあまりないが、参考文献がついているので詳細を辿る事ができる。また、巻末の年表はミケランジェロの滞在場所・その時期の教皇などの情報がぎゅっとまとまっていて大変有用。
ミケランジェロの作品保管場所一覧もついてたり、一般向けの入門書としてすごくよい作りになっていると思う。(他のミケランジェロ本読んだことない人の意見)
【美術展】プーシキン美術館展ー旅するフランス風景画
pushkin2018.jp
行って来た。
ロシアのプーシキン美術館からフランス発の風景画を技法の変化を交えながら展示していた。
見ていて癒される風景画が沢山ですごくよかった!
時代や画家によって手法が違うので、風景画っていっても幅が広いのだなあと思った。
印象に残っている絵を以下にいくつか挙げる。
ユベール・ロベール《水に囲まれた神殿》
廃墟と化したローマ時代の神殿がほぼ水に浸かっているような絵。ゲームのイメージボードみたい超かっこいい。オタク趣味の私の心に響きまくりました。
画家のユベール・ロベールさんは他にも同様の廃墟絵を沢山描いているのだけど、日本語でざっと探しただけでは画集等見つけられなかった。欲しい。
twitter.com【 #プーシキン美術館展 作品の旅vol.8】
— おじさん@プーシキン美術館展【公式】 (@pushkin2018) 2018年3月15日
ローマ滞在の経験をもとにノスタルジーたっぷりに描かれた《水に囲まれた神殿》。廃墟ブームの先駆けかも。…おや、よく見ると一生懸命に犬かきしてる!絵のどこにいるか会場で見つけてみよう!
ユベール・ロベール《水に囲まれた神殿》(部分)1780年代 pic.twitter.com/obAUg3QjVp
アンリ=ジョゼフ・アルピニー《女性のいる森の風景》
twitter.com【#プーシキン美術館展 作品の旅vol.21】
— おじさん@プーシキン美術館展【公式】 (@pushkin2018) 2018年6月6日
新緑まぶしい森の中、水辺に女性が立っています。なんということのない情景ですが、一瞬で絵の中に心誘われてしまうのは、画家が #コロー の影響を受けているせいもあるかもしれません。
アンリ=ジョゼフ・アルピニー《女性のいる森の風景》1870-1880年代 pic.twitter.com/S2O4FVVTto
出先で自然成分が多い場所に行くと、太陽の光が木で軽く遮られて全てが緑色になることがあるけど、そういう瞬間を思い出した。俺は森の中に居るぞ!!!
よく見てみると筆のタッチ(?)などがぼやけてて、細かく書き込まれているわけではないのに驚いた。素人からはどやって描いたのかも見当がつかない。
アルベール・マルケ《パリのサン=ミシェル橋》
twitter.com【#プーシキン美術館展 作品の旅vol.2】
— おじさん@プーシキン美術館展【公式】 (@pushkin2018) 2018年1月30日
こちらはパリのサン=ミシェル河岸にあった画家自身のアトリエの窓から眺めた風景が描かれた作品。橋の上を行き交う馬車や車の音が聞こえてきそう。…あれ?JR御茶ノ水駅近くの景色に似てません?
アルベール・マルケ《パリのサン=ミシェル橋》1908年頃 pic.twitter.com/GkfknFnJ9D
色合いがオシャレで好き。描かれているものはみんな簡略化されているのに写真を見ているような印象がある。特に右下あたりの川に移った橋の描写が大好き。
クロード・モネ《陽だまりのライラック》
twitter.com【#プーシキン美術館展 作品の旅vol.13】
— おじさん@プーシキン美術館展【公式】 (@pushkin2018) 2018年4月16日
ピクニックに最適な季節がきましたね!満開のライラックの下でくつろぐのは、モネの妻カミーユと息子ジャンの乳母とおぼしき女性。大胆な筆致で、人物が光の斑点に溶け込むかのように捉えられています♪
クロード・モネ《陽だまりのライラック》1872-73年 pic.twitter.com/MFwtVfopMs
木漏れ日の表現がすすっすすすごく好き。人物の上にぽんぽんと明るい色が置かれているだけで、さわやかな太陽の光が想像できて気持ちのいい絵だと思った。
オーディオコメンタリーはプーシキン美術館の解説等々はみだし情報も多く聞けて豪華だった。
図録は装丁が凝ってて可愛いし、解説も豊富でとっつきやすい印象(まだちゃんと読めていない)。出展された風景画で題材となった風景の写真とか、おすすめ書籍(一般向けの本)まで乗っていてかなりカバーが効いているように思う。